今と昔。

 朝起きて、学校へ行くのもだるかったから、Gya0で配信されていたごっちんのファーストコンサートツアーの映像を見ていた。


 男の心を鷲摑みにして離さない彼女の圧倒的なパフォーマンス。一つ違いとは思えない彼女の醸し出す色気。そこにいた彼女は、昔私が好きだった彼女そのものだった。そう思ったのは最初だけだった。すぐに気がついた。大人の階段を昇ってしまった彼女に。なぜかとても胸が苦しくなって、映像を直視することができなくなった。


 一度心が離れたとはいえ、彼女のことを嫌いになったわけではない。今の彼女は素敵な成人女性になっていた。ただ、そこに昔の面影はあまりなく、私にとっては別人のような感覚がした。ただ、それだけのこと。それでも、彼女に支えられて生きた3年間は私の輝かしい青春の1ページであることは今も変わらない…